「頭山満と玄洋社展」

「夢野久作展」が過去にあったかどうかわからないが、『頭山満と玄洋
社』(読売新聞西部本社編)によると、平成13年10月に福岡県立美
術館で「回顧展 大アジア!燃ゆるまなざし 頭山満と玄洋社」なる
展覧会があった。公的施設で「頭山満」とか「玄洋社」なんてタイトル
の展覧会はすごいね。
 
同書によると、「冒険世界」1910(明治43)年6月号発表の「現代
豪傑」で、一位は頭山満11538票、十二位は杉山茂丸2538票
となっている。
こういうおもしろい時代だと、ヨコジュン が明治時代に生まれたかった
という気持ちもわからないではない。
 
前掲書の参考文献にある『杉山茂丸ノート』(室井廣一、東筑紫短期
大学)や『西村旅館年譜』(西村貫一、私家版)ってほしいなあ。
 
ちなみに、西村旅館は、頭山満が、明治18年金玉均と初めて対面
した場所。ただし、『年譜』には頭山や金の名前は出ていこないそうだ。
『内田魯庵山脈』(山口昌男著)によると、西村貫一の娘は、作田啓一
氏の令夫人。(啓一氏は、季刊「本とコンピュータ」終刊号に読書体験
として、高垣眸や押川春浪の単行本や、黒岩涙香の翻訳物をあげて
いる社会学者。満州建国大学副総長作田荘一の長男である。)
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「頭山満と玄洋社展」 への6件のフィードバック

  1. kappa より:

    うーん。ダメだ。短いからがんばって最後まで読んだけど、最後まで何一つ理解できない。でも、コメ書いちゃう私って。次回は、がんばります。

  2. ジュンク堂の怪人 より:

    kappaさん:すんません。人名等の説明をまったく省略してますので。予備知識のない人には難しいかもしれない。これでは、読者がだんだん減ってしまうか?

  3. M より:

    「魯庵山脈」は人名辞典として使えるのだ。しばらく前の古書合戦で,相手がそそくさと出してきて「これ,ディレクトリになるんだよ」だって。してみるとピラ友さんは文人なりね(相手が相当の文人だた)。いつかピラ友さんと古書合戦したいなぁ…

  4. ジュンク堂の怪人 より:

    書物奉行さん:合戦に備えて、仕入れに行かなくっちゃ!

  5. 小林 由憲 より:

    『杉山茂丸ノート』(室井廣一、東筑紫短期大学)を読むのをお望みなら、現東筑紫短期大学(北九州市)学長である室井廣一氏に直接お願いすれば、読むことは可能ですよ。

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