書籍館に名前を残す方法

わすも黒岩比佐子さんに負けず書籍館ネタ発見!(「書物蔵」6月6日コメント欄参照)
 
 
『学海日録』中、明治16年12月13日の条、
 
 
文部省に至り、新任の卿大木氏に謁す。大槻文彦、余が為に榊原芳野が事を告らる。(中略)芳野初の名、歴平といふ。(中略)後、文部に徴されて一等属にのぼる。得る所の俸金、挙げてこれを書に費す。しかれども人となり胆怯にして、ものに驚きおそるる性質なりしが、終に発狂してあらぬ事をののしるに至る。(中略)友人、これを憂て病院にいれて養はしむ。しかれども、病終療ることなくして終に身まかれり。(中略)遺書三千五百巻、友人等相謀りてこれを書籍館に献じ、もて芳野の名を後世に伝ふと云。(中略)一生髪を剪ることなく、これを束たり。衣服もまた俗に同じからず。人これを笑へども固くとりて従はざりき。
 
 
寄贈した当初はどういう形で名が残っていたのだろうか?
今、国会図書館のOPACで榊原芳野を検索すれば、その著作は何十冊かヒットする。
しかし、それ以外に名は残っているのだろうか。
 
 
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書籍館に名前を残す方法 への2件のフィードバック

  1. M より:

    あそこは個人コレクションは解体しちゃう傾向にあるから調べるのむずかしいかもね。

  2. ジュンク堂の怪人 より:

    せっかくの友人の好意もむなしく榊原の名は消えうせたか。奇人怪人としてもおもしろそうな人物なんだけど。

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